陰刻された四肢の祭壇
Carved Limbs on an Altar
松井冬子
作品解説
『陰刻された四肢の祭壇』は2007年の松井冬子による作品です。この作品は松井冬子が卒業した東京藝術大学が所蔵しています。就職、4年を経て、6度目の受験で東京藝術大学美術学部入学し、女性としては初の博士号を取得しています。『陰刻された四肢の祭壇』は中央に女性が描かれています。彼女の顔は微笑んでいますが、よく見ると自分の臓器を引きずりながら歩いています。自分の内臓をさらけ出す女性に狂気・恐怖が感じられる作品です。「痛み」「狂気」を絵画で追求する女性特有の感性からなる彼女の作品は唯一無二の存在です。見る者を惹きつける彼女の作品は年々注目度が上がり、個展も開かれています。
制作年
2007年
素材/技法
絹本着色、軸
制作場所
日本