テオの肖像

Portrait of Theo van Gogh

フィンセント・ファン・ゴッホ

作品解説
この肖像画は、長いことゴッホ自身の自画像だと考えられていました。ゴッホはパリに移住して以降約37点の自画像を制作し、パリ時代の1886年から1888年にかけて最も多くの自画像を描きましたが、その中の1枚がゴッホ美術館の調査により2011年、弟テオの肖像だったと判明したのです。フィンセントと弟のテオは、身体的に明らかに異なる特徴がいくつかあり、それらの比較や現存するテオの写真と照らし合わせると、ここに描かれている人物はテオであると判定されるとのことです。ゴッホの他の自画像ではひげがもっと赤みがかっているのに対しこの絵ではオークル系であること、耳の形がより丸く目の色も異なること、服の着方の写真との一致などがその判定ポイントです。テオは、ゴッホの画業と生活を生涯支えた人物でした。彼もまた、兄の死の半年後に30代の若さで亡くなっています。
制作年
1887年
素材/技法
キャンバスに油彩
制作場所
フランス
所蔵美術館