楓図壁貼付

Maple Tree

長谷川等伯

作品解説
豊臣秀吉が長子・鶴松の菩提を弔うために祥雲寺(現・智積院)を建立する際、長谷川等伯一門に依頼した障壁画の一部です。この作品と対になる「桜図壁貼付」は、等伯の息子である久蔵が手がけました。画面を分割するように大胆に配置された楓の巨木と、楓の葉や秋草が入り混じる装飾的かつ繊細な表現は、等伯はじめ長谷川一門の画風の特徴をよく表しています。天下人からの依頼に全身全霊で応えたこの作品によって、等伯の名は広く知られることになったのです。
制作年
1592年頃
素材/技法
紙本金地着色
制作場所
日本
所蔵美術館
    智積院
ジャンル