龍虎図屏風

Dragon and Tiger

長谷川等伯

作品解説
等伯最晩年の作品。伝統的な画題であり、当時の武家社会で好まれた画題のひとつである“龍虎”を描いています。右隻には、目を見開いた龍が黒雲から現れる姿が描かれています。両隻にまたがる波を挟んで、左隻に描かれているのは龍を睨みつけるように視線を向ける虎の姿。両者の獰猛さを強調するような等伯の筆によって、画面にはただならぬ緊張感が満ちています。描く対象の本質を捉えた表現に、等伯の絵師としての到達点を見ることができます。
制作年
1606年
素材/技法
紙本墨画 六曲一双
制作場所
日本
所蔵美術館
ジャンル