シリーズ「建築」

Architecture

杉本博司

作品解説
「建築」は杉本博司の制作のシリーズのひとつで、世界の記念碑的なモダニズム建築を、フォーカスの焦点を無限の倍にして撮影した作品です。すべての作品で焦点を無限遠の2倍にして撮影したものでピントは規則正しくぼかされ、ぼやけた結果映し出された画面には建築家が現実に妥協した結果付け加わったディテールや夾雑物が取り除かれ、建築家が頭の中で最初に構想したフォルム鋭い個性だけが残されます。こうして浮き彫りになった建物におけるモダニズムを鑑賞者は見つめ直すことができます。
制作年
1997~2002年
素材/技法
ゼラチン・シルバー・プリント
制作場所
不明