仏の海

Sea of Buddha

杉本博司

作品解説
「仏の海」は杉本博司の制作のシリーズのひとつで、京都の蓮華王院三十三間堂に安置されている千体仏を、平安時代と同じ自然光のもとで撮影した作品です。現代の観念芸術は八百年後にも残るだろうかという疑問から制作を始めたそうです。近世や近代に付け加えられた様々な装飾や、現代の蛍光灯の光などを極限まで取り除き、東山の早朝の朝日をあびて輝く1000体の千手観音像を同じ構図のシリーズとして写真に収めています。撮影の許可を得るために7年にもおよぶ交渉を行ったそうです。平安貴族が想う西方浄土という観念世界を、ひとつひとつ微妙に表情が異なる千手観音であふれる海として再現したのです。
制作年
1995年
素材/技法
ゼラチン・シルバー・プリント
制作場所
日本