群鶏図

Roosters and Hens

伊藤若冲

作品解説

鶏のたくましい姿がシャープな筆づかいで颯爽と描かれた、躍動感溢れる水墨画です。もとは押絵貼屏風の一図であったと考えられています。この作品が描かれたのは1788年の京都大火により家を失い、深草石峯寺門前に隠居した後のことです。この時代の若冲は多作で、工房で弟子などの手に委ねられたものも含まれるとされますが、その中にも若冲自身の手による優れた水墨表現が見出されます。

制作年

1796年頃

素材/技法

紙本墨画　一幅

制作場所

日本

所蔵美術館