絵画芸術

The Art of Painting

ヨハネス・フェルメール

作品解説
『絵画芸術』はフェルメールによる寓意画だと考える研究者が多くいます。画家とそのモデルが描かれていますが、画家はフェルメール自身ではないかとされています。多くの美術史家がこの絵は寓意画だと考えており、この作品の主題は歴史の女神クリオだとしています。またネーデルラントを支配していたこともあるハプスブルク家の象徴たる双頭の鷲が、シャンデリア基部の飾りとして描かれていますが、これはハプスブルク家がカトリックを擁護していたことから、カトリック信仰を表現しているのではないかといわれています。また、背景の地図にはネーデルラント北部と南部を分割する裂け目があるのですが、これは当時のネーデルラントが、スペイン・ハプスブルク家から独立した北部ネーデルラント(ネーデルラント連邦共和国)と、依然としてハプスブルク家の支配下にあった南部ネーデルラント(スペイン領ネーデルラント)に分裂していたことを意味しているのでしょう。
制作年
1666年ごろ
素材/技法
キャンバスに油彩
制作場所
デルフト
所蔵美術館
ジャンル