レースを編む女

The Lacemaker

ヨハネス・フェルメール

作品解説
この絵の中では、黄色のショールを羽織った若い女性が左手に二つの糸巻きを持ち、枕にレース編みをしている様子が描かれています。フェルメールの絵画としてはもっとも小さな作品ですが、もっとも抽象的で、独特の作品であるといわれています。背景が白いのは、主題の女性に注目を集めるためで、レース編みの制作過程がきわめて正確に描写されています。この作品の構成には、カメラ・オブスキュラが使用されているといわれ、前景のにじんだような描写がそれにあたります。
制作年
1669年から1670年ごろ
素材/技法
キャンバスに油彩
制作場所
デルフト
所蔵美術館
    ルーブル美術館
ジャンル