ルディーの走る理由

Reason for running Rudy

船越桂

作品解説
船越桂は岩手県盛岡市出身の彫刻家です。彼は父も彫刻家であり、舟越桂が彫刻を学ぶことになるのは自然な流れでした。物心ついたときから西洋美術や石膏像などを見て育ち自分も彫刻家になるのだろうと考えていたと言います。木彫りの半身像で世界的に有名となりましたが、その作風は素朴でどこか哀愁のある人間です。彩色された木彫に大理石の目をはめ込んだそのスタイルは初期の頃から一貫しており、作品は変わりません。『ルディーの走る理由』はタンクトップの男性の胸から上の像で、その表情は憂いを帯びているようです。体つきはしなやかで、木彫りですが本物の肌のようです。
制作年
1982年
素材/技法
楠に彩色、大理石
制作場所
日本
所蔵美術館
ジャンル