もうひとりのスフィンクス

Another Sphinx

船越桂

作品解説
『もうひとりのスフィンクス』は舟越桂の2010年の作品です。動物の耳をした、人間と動物との混交の作品です。肌の色は不気味なほど青く私たちが想像するスフィンクスとも異なっています。2000年代初め頃から彼は『スフィンクス・シリーズ』と題した作品を手がけ、半人半獣、雌雄同体のスフィンクスを扱った作品を制作しました。このような異形性によって、人間という存在は何かという問いかけがますます高まります。シュルレアリスム的要素が強くなっても必ずそこにはメランコリックでミステリアスな雰囲気が残り、それが彼の作品の最大の魅力となっています。
制作年
2010年
素材/技法
楠に彩色、大理石
制作場所
日本
所蔵美術館
    個人蔵
ジャンル