無題 (ピープルズラダー)

Untitled (People's Ladder)

キース・ヘリング

作品解説
キース・へリングは、80年代のグラフィティー・アートの代表的存在で、最近ではファッションブランドとのコラボレーション商品が若者の間で人気です。彼はマンハッタンを中心に、地下鉄の広告板の空きスペースを利用してチョークやアクリルで作品を描きました。しかし彼の作品が人気を集めるにつれ、作品が地下鉄から盗まれる(削り取られる)などといった事態が起こり、80年代後半には地下鉄に作品を描くことを止めています。その後は作品として残せるキャンバスなどに描くようになりました。『無題 (ピープルズラダー)』は1985年の作品です。一見子供の落書きのような人間のシルエットはリズミカルに人間ハシゴを作っています。この軽快さとモチーフの繰り返しが人々の印象に残り、人気を得たのです。
制作年
1985年
素材/技法
マーカー・紙
制作場所
ニューヨーク
所蔵美術館
    中村キース・ヘリング美術館
ジャンル