モナ・リザ
Mona Lisa
レオナルド・ダ・ヴィンチ
作品解説
『モナ・リザ』は、フィレンツェの絹商人フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻であるリザ・デル・ジョコンドの肖像画で、<ラ・ジョコンダ>(ジョコンダ婦人)と呼ばれるのが一般的です。ダ・ヴィンチの作品の中でも、晩年まで手を入れていた作品として完成度が高く、またスフマートというぼかしのテクニックを使って描かれています。これにより、モナ・リザは神秘的な雰囲気をまといました。また、描かれているのはジョコンダ夫人と前述しましたが、実は候補は他にも、ダ・ヴィンチのパトロンであった「ジュリアーノ・デ・メディチの愛人説」、マントヴァ公妃の「イザベラ・デステ説」、はたまた「レオナルド自身説」など、<モナ・リザ>のモデルには数多くの説が存在しているのです。また、背景や描かれた場所などは不明とされ、現在でも研究が続けられています。モナ・リザを初めて評価した人は、初の美術史家ともいえる画家ジョルジョ・ヴァザーリ。その著書『芸術家列伝』の中で、レオナルド・ダ・ヴィンチをルネサンス最大の画家とし、<モナ・リザ>を最高傑作だと評価しています。
制作年
1503年から1506年
素材/技法
ポプラ板に油彩
制作場所
フィレンツェ