最後の晩餐

The Last Supper

レオナルド・ダ・ヴィンチ

作品解説
《最後の晩餐》は、ダ・ヴィンチが、彼のパトロンだったルドヴィーコ・スフォルツァ公の要望で描いた壁画です。ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の食堂の壁画として、420 x 910 cm の巨大な壁面に、遅筆な彼としては珍しくたった3年で仕上げられました。こちらは「レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院」として、世界遺産にも登録されています。完成当時から食堂として利用されてきた部屋だったので、絵は湿気などで侵食されていました。何度も修復や書き足しが行われてきました。また、第二次世界大戦中の1943年8月、アメリカ軍がミラノを空爆し、スカラ座を含むミラノ全体の約43%の建造物を破壊しました。その際にこの食堂も半壊したのですが、壁画のある壁だけは修道士たちの機転で土嚢と組まれた足場で保護されていて、奇跡的に残ったのです。
制作年
1495年から1498年
素材/技法
テンペラ、壁画
制作場所
ミラノ
所蔵美術館
    サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院