ほつれ髪の女性

Woman of loose hair

レオナルド・ダ・ヴィンチ

作品解説
本作は、彼の代表作である《岩窟の聖母》や《聖アンナと聖母子》、《聖ヨハネ》と同時期のレオナルドの円熟期に描かれた傑作のひとつで、1839年より北イタリアのパルマ国立美術館に所蔵されいます。残っている書簡などから、フェデリーコ2世・ゴンザーガの夫人マーガレット・パレオロギーナの依頼によるものと考えられています。ほつれた髪は、当時の流行ではありませんが、ダ・ヴィンチが女性が本来持つ美を描こうとしたのではとされています。また伏せた視線は、ダ・ヴィンチにしては珍しいといわれています。
制作年
1500年ごろ
素材/技法
板に油彩
制作場所
ミラノ
所蔵美術館
    パルマ国立美術館