孔雀図

peacocks

円山応挙

作品解説
『孔雀図』は円山応挙による孔雀を描いた作品です。円山応挙は江戸時代中期の画家で、18世紀の日本の画壇を牽引した・円山派の祖でもあります。彼の絵の特徴はその写実性です。山水画や花鳥画など多くの作品を残していますが、そのなかでも孔雀は特に応挙の得意とした題材でした。得意げに見せびらかすように自分の羽を広げる孔雀は、細密な筆で描かれており、対象を徹底的に観察して描いたという応挙の技法が良くわかります。17世紀までは絵画は先人が描いた作品を模倣していましたが、円山応挙は絵画やスケッチではなく、自然界から直接絵を描きました。やがて貴人から町民まで広く支持されるようになり、絵画史を塗り変えた絵師とも言われているのです。
制作年
1785年
素材/技法
絹本著色
制作場所
日本
所蔵美術館
ジャンル