雨竹風竹図屏風
RAINY-WEATHER BAMBOO AND WINDY-WEATHER BAMBOO
円山応挙
作品解説
円山応挙の『雨竹風竹図屏風図』は重要文化財に指定される貴重な作品です。円山応挙は1本の筆の全体に淡墨、先端の部分に濃墨を含ませて、一筆で濃淡を表現する「付立て」という技法を駆使し墨を自由に操りました。左隻の竹はまっすぐに伸びていて葉が四方に広がっており、軽く乾いた風の存在が感じられ、右隻は竹の葉がしなっており、雨が葉から滴るような描写になっています。墨で竹を描く際は竹をモチーフにしたテーマでも「晴竹」「風竹」「雨竹」とかき分けらられます。この作品は円山応挙が実際によく足を運んだという圓光寺の竹を描いており、そのため現在このさ作品は京都・圓光寺に所蔵されています。圓光寺には、円山応挙が描いた景色が今も残されています。
制作年
18世紀
素材/技法
絹本墨画淡彩
制作場所
日本