秋草図屏風

Autumn Plants

尾形光琳

作品解説
尾形光琳は京都の呉服商「雁金屋」の当主・尾形宗謙の次男として生まれ裕福な家庭で育った人物です。しかし相続した莫大な財産を使い果たしたため、家業の経営難で激減した収入を絵で補うつもりで絵師を始めたと言います。しかしその絵師としての腕前は江戸のみならず現代でも国宝級とされ、非凡な意匠感覚は「光琳模様」という言葉を生みました。この『秋草図屏風』は菊、薄、萩、桔梗、女郎花、撫子といった秋の野の草花が美しく配置され、構図も大胆です。しかしながら、描写画面両端に「緒方」の白文方印と「澗声」の朱文方印があるため、光琳筆の可能性が強いとされているものの、作風からは断定しがたい部分もあります。
制作年
18世紀
素材/技法
紙本着色
制作場所
日本
所蔵美術館
ジャンル