農民の踊り
The Peasant Dance
ピーテル・ブリューゲル
作品解説
『農民の踊り』は1568年に制作された諸聖人の日の農民を描いた作品で、この作品は他に農民を描いた『農民の婚宴』『婚宴の踊り』と三部作であると考えられています。ピーテル・ブリューゲルは風刺や皮肉を作品に込めることが多々ありましたが『農民の踊り』も農民たちの宴の場面を道徳的な風刺を込めて描いています。右端の木には聖母の絵が貼り付けられていますが誰一人目を留めていません。農民は皆教会に対して背を向けて踊っています。聖人を祝う宴とは名目上に過ぎず実際は誰も宗教の聖人など気に留めていないということを皮肉っています。
制作年
1568年
素材/技法
油彩パネル画
制作場所
ベルギー