干し草の収穫

The Hay Harvest

ピーテル・ブリューゲル

作品解説
1565年にピーデル・ブリューゲルによって制作された『干し草の収穫』は6つの絵からなる連作月暦画の一つであり、この絵画は夏季における、農民の日常生活を描いた作品です。この連作はアントワープの銀行家であったニクラース・ヨンゲリングの注文で製作されています。農婦は干し草の収穫をし、農夫は干し草を車に乗せている素朴な風景ですが、ピーデル・ブリューゲルはこういった題材を好みました。背景には雄大な自然が描かれていますが、ピーデル・ブリューゲルの絵画の風景の多くは創作であり、実際にこのような景色があったわけではありません。ピーデル・ブリューゲルは1552年から1553年の間にアルプスへ赴いており、その際のスケッチからインスピレーションを受けているとも考えられます。
制作年
1565年
素材/技法
油彩木画
制作場所
ベルギー
所蔵美術館
    プラハ城