東方三賢王の礼拝

The Adoration of the Magi

ピーテル・ブリューゲル

作品解説
『東方三賢王の礼拝』は1564年に制作されたピーデル・ブリューゲルによる作品で、東方三賢王がキリストに捧げ物を贈る場面が描かれています。『東方三賢王の礼拝』は様々な画家によって好んで描かれる場面で、三賢王とされるメルチョール、ガスパール、バルタサールは遠い東の地の占星術師です。12月24日の夜にひときわ輝く星を見つけ、ユダヤ人の王、つまり救世主キリストの生誕を知り、礼拝へ向かったとされています。三賢王の捧げ物は王権の象徴である「黄金」、神性の象徴である「乳香」、将来の受難である死の象徴「没薬」です。中世後期以降ではそれぞれが、黄色人種(アジア人)、白人(ヨーロッパ人)、黒人(アフリカ人)を模していて、あらゆる人種がキリストに対し敬意を示す様子が描かれています。
制作年
1564年
素材/技法
油彩パネル画
制作場所
ベルギー
所蔵美術館
    ナショナル・ギャラリー