キリストと姦通の女

Christ and the Woman Taken in Adultery

ピーテル・ブリューゲル

作品解説
『キリストと姦通の女』は1565年に制作された新約聖書の場面を描いた作品です。パリサイ人と律法学者の前で姦淫を罪を問われる女、そしてその左にはイエス・キリストが女の足下で身をかがめ、床に字を書いている様子が描かれています。キリストは字を書き終えた後「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい」と言ったと言います。すると年長者から始まって一人また一人と、立ち去ってしまったという聖書の物語の場面です。またこの作品は灰色の濃淡と明暗の使い分けのみで描く画法「グリザイユ」が用いられています。
制作年
1565年
素材/技法
油彩パネル画
制作場所
ベルギー