婚宴の踊り
The Wedding Dance
ピーテル・ブリューゲル
作品解説
『婚宴の踊り』は1566年に製作された絵画で、この作品は他に農民を描いた『農民の婚宴』『農民の踊り』と三部作であると考えられています。ピーテル・ブリューゲルは風刺や皮肉を作品に込めることが多々ありましたが『農民の踊り』も農民たちの宴の場面を道徳的な風刺を込めて描いています。絵の中ではバグパイプの演奏に踊る農民達がダイナミックに描かれています。ネーデルランドはスペインによる圧政に直面しプロテスタントに対する激しい弾圧などを行っていました。皇帝や教会は踊りを悪魔の業として禁止していましたが、農民たちが自由に踊りを繰り広げる様子が風刺的に描かれています。このようにピーテル・ブリューゲルは風刺や皮肉を作品に込めることが多々ありました。
制作年
1566年
素材/技法
油彩パネル画
制作場所
ベルギー