小椅子の聖母

Small chair of Our Lady

ラファエロ・サンティ

作品解説
『小椅子の聖母』は、丸い画面に、黄色い衣をまとう幼子イエスを抱きしめる聖母マリア、その2人を敬いの表情で見つめる洗礼者聖ヨハネが描かれています。こちらも、他のラファエロの母子像と同じように、ヨハネは子供の姿で描かれています。この作品は、ラファエロがローマに移り住んだキャリアの後期に描かれていて、フィレンツェ時代の牧歌的な3作品とは趣が違っています。暖色がメインとなっているのは、ヴェネチアで活躍していたティツィアーノの影響ともいわれています。19世紀フランスで人気を博したドミニク・アングルは、ラファエロについてかなり勉強していました。自分の作品である『子供と遊ぶアンリ4世』と『ラファエロとフォルナリーナ』の背景にこの『小椅子の聖母』を描くなど、ルネサンスの巨匠に対する尊敬の念が垣間見えます。
制作年
1514年
素材/技法
板に油彩
制作場所
ローマ
所蔵美術館
    パラティーナ美術館