幼児虐殺

Massacre of the Innocents

ピーテル・パウル・ルーベンス

作品解説
ルーベンスは『幼児虐殺』というタイトルの作品を2つ手掛けました。1枚目に関する記録は、1611年から1612年に製作されたとあります。現在はアートギャラリー・オブ・オンタリオが所蔵しています。人生の終盤である1636年から1638年にかけて、ルーベンスは再び『幼児虐殺』を主題にした絵を描き、ミュンヘンのアルテ・ピナコテークに売却され、現在もアルテ・ピナコテークが所蔵しています。『幼児虐殺』は新約聖書の『マタイによる福音書』の物語で、ベツレヘムに新しい王が生まれたと聞いたユダヤのヘロデ大王がベツレヘムの2歳以下の男児を全て殺害させたという出来事を表しています。この物語は多くの画家によって描かれていますがルーベンスのダイナミックな表現と肉体表現はどの画家の作品とも一線を画しています。
制作年
1611年–1612年
素材/技法
油彩、パネル画
制作場所
アントワープ
ジャンル