キリストの磔刑(槍突き)

Christ on the Cross

ピーテル・パウル・ルーベンス

作品解説
『キリストの磔刑(槍突き)』はピーテル・パウル・ルーベンスによって描かれた傑作の一つで、現在はアントワープ王立美術館に所蔵されています。『キリストの磔刑(槍突き)』は彼の最も知られた作品『キリスト昇架』『キリスト降架』の聖書の場面の中間に位置します。十字架に掛けられたキリストが脇腹を槍でつかれています。画面右下では聖母マリアや聖人たちが苦悶の表情で嘆いています。キリストとともに十字架に掛けられた2人の罪人たちは大きく体をよじらせています。こういった表現方法はイタリアのルネサンスの巨匠たち、特にミケランジェロの表現やバロックの巨匠カラヴァッジョの明暗表現の影響も伺えます。
制作年
1620年
素材/技法
油彩・板
制作場所
アントワープ
ジャンル