四大陸

The Four Continents

ピーテル・パウル・ルーベンス

作品解説
『四大陸』は1615年から1616年に製作され、ウィーンの美術史美術館に所蔵されています。ヨーロッパ、アフリカ、アジア、アメリカ大陸を四大陸とし、その代表的な河川も人物と動物で表現しています。ヨーロッパとドナウ河を意味するのは左上に描かれた舵を手にする神と女神です。ナイル河とアフリカ大陸を意味するのは黒人の女神と麦の穂の冠の神で、中央に描かれています。アジアを示すのは虎と右上の一組の河神と女神です。唐辛子の冠を付けた河神と女神は、当時は秘境の地であったアメリカ大陸を表しています。ちなみにオーストラリアには1615年には既にヨーロッパ人が到達していましたが、ここでは描かれていません。
制作年
1615-1616年
素材/技法
油彩、キャンバス
制作場所
アントワープ
所蔵美術館
ジャンル