レウキッポスの娘たちの略奪

The Rape of the Daughters of Leucippus

ピーテル・パウル・ルーベンス

作品解説
ルーベンスの代表的神話画『レウキッポスの娘たちの略奪』は1616年から1618年頃に描かれました。ギリシア神話の物語であり、2人の女性が誘拐される場面『レウキッポスの娘たちの略奪』を題材にした絵画作品は非常に珍しく、そのため18世紀の作家ハインゼが指摘をするまではこの作品の題材は『サニビの娘たちの略奪』であると考えられていました。『レウキッポスの娘たちの略奪』は、ギリシアの神々の主神であるゼウスが美しい白鳥に姿を変えてスパルタ王の妃であったレダと結ばれ、さらにレダは卵を産み、双子の男の子カストルとポルックスが生まれます。そしてその2人が叔父のレウキッポスの娘ヒラエイラとポイベをさらい、妻としたというものです。
制作年
1616-1618年頃
素材/技法
油彩、キャンバス
制作場所
アントワープ
ジャンル