聖フランシスコ・ザビエルの奇蹟

the miracles of st. francis xavier

ピーテル・パウル・ルーベンス

作品解説
『聖フランシスコ・ザビエルの奇蹟』は日本人にも馴染みの深い、東洋にキリスト教を広めた聖フランシスコ・ザビエルをたたえた大作です。この作品はアントウェルペンのイエズス会の依頼により製作され、『聖イグナティウス・デ・ロヨラの奇蹟』と共に主祭壇を飾る作品となりました。聖フランシスコ・ザビエルが起こしたと記される様々な奇跡的な所業を描いた場面です。画面左下では聖フランシスコ・ザビエルにより死人が蘇り、右下では盲人や足の不自由な者たちが聖フランシスコ・ザビエルの奇蹟を求めて集まっています。上部では、天使らが舞い降りながら異教の像が破壊されています。躍動感のある神秘的な作品はルーベンスを代表する作品の一つです。
制作年
1617-1618年
素材/技法
油彩、キャンバス
制作場所
アントワープ
所蔵美術館
ジャンル