ライオン狩り

The Lion Hunt

ピーテル・パウル・ルーベンス

作品解説
『ライオン狩り』はピーテル・パウル・ルーベンスによって1620年頃に製作されました。この作品の珍しいところはライオン狩りにおいて人間が劣勢に立たされている構図はです。古くからライオンなどの狩猟画は多くの画家に描かれてきましたが、人間がライオンに噛みつかれ頭から劇的に落馬している様子を描いた作品はありません。左の人物もライオンを阻止しようと必死に抵抗しています。この『ライオン狩り』はピーテル・パウル・ルーベンスが多くのイタリア画家に影響を受けた後のバロック表現が顕著に見られます。激しく戦う人物と動物が躍動的に動き、その瞬間的な一枚を切り取っています。
制作年
1620年頃
素材/技法
油彩、キャンバス
制作場所
アントワープ
ジャンル