欲望の適応

the accommodations of desire

サルバドール・ダリ

作品解説
「欲望の適応」は当時25歳のダリがシュルレアリスムの詩人であったポール・エルアーの妻であった年上のガラと出会って恋愛した際の、性的欲望を描いた作品です。その後、ダリの妻となるガラとダリが2人きりで散歩をした後に描いた作品で、その際に自分の心に浮かんだ7つの玉を描いています。この7つの玉には、欲望に適応性がないことを示唆すると思われるライオンの頭部やかつら、腐敗の象徴である大量のアリなどが描かれています。この作品はパリのカミーユ・ゴーマン・ギャラリーの展覧会にアンドレ・ブルトンに属するという形式で初めて出展した作品でもあります。
制作年
1929年
素材/技法
カードボードに油彩, コラージュ
制作場所
不明