パン籠

The Basket of Bread

サルバドール・ダリ

作品解説
「パン籠」は、マドリードの美術学校を卒業したばかりの22歳のダリが描いた作品です。真っ黒な背景に静止画として描くスペインの伝統的な手法は、スペインの画家フランシスコ・デ・スルバランの「レモン、オレンジ、バラのある静物」の影響を受けていると言われています。また、生活に欠かせないパンを描くのは、日常生活と結びついた絵を描くオランダ絵画の伝統とも言えます。ダリも、この作品でパンを日常生活における静物画のシンボルとして描きましたが、この作品でアカデミズム絵画を習熟した満足感と達成感から、以後アカデミズムに反するような作品の制作を始め、シュルレアリスムへと移行していきました。
制作年
1926年
素材/技法
キャンバスに油彩
制作場所
スペイン
所蔵美術館
    フロリダ・ダリ美術館