クリストファー・コロンブスによるアメリカの発見

The Discovery of America by Christopher Columbus

サルバドール・ダリ

作品解説
「クリストファー・コロンブスによるアメリカの発見」は、410cm×284cmという大きな作品でダリの出身国スペインに対してのオマージュ作品です。ダリと同地方出身のカタルーニャ出身とも言われているコロンブスの新大陸発見を比喩的に描いた作品ですが、スペインの歴史や宗教、芸術などをまとめて神話仕立てな、ひとつの作品を構成しています。そのため、コロンブスを中年の船乗りではなく、聖母マリア化したガラの旗印を持ち伝統的なローブに身を包んだ青年として描いています。また、カトリック教会への神秘主義に対する関心を高めていたダリは、自身を青年の後ろで十字架を持ってひざまずく僧侶として描いており、コロンブスが新大陸にキリスト教と教会をもたらしたことを神聖な偉業として表現しています。
制作年
1958-1959年
素材/技法
キャンバスに油彩
制作場所
不明
所蔵美術館
    フロリダ・ダリ美術館