窓辺の少女
Girl At A Window
サルバドール・ダリ
作品解説
ダリが妹のアナ・マリアをモデルにマリアがカダケスにあった休暇用の家の窓辺にもたれかかり、物思いにふけっている様子を描いた作品です。1929年に妻となるガラと出会うまで、マリアは唯一のモデルで、母親を若くに亡くしてからは、ダリはマリアを母親の代替のように接し親密な関係にありました。窓から外を眺める妹の視線とダリの視線は一緒で、ダリ自身を投影したものとされています。また、手法は違うものの、同じ窓辺に佇む女性の構図は、1954年に制作された「自分自身の純潔に獣姦される若い処女」でも用いられていますが、これはマリアがダリの伝記で否定的な内容を書いたことに対する報復として書かれたと言われています。
制作年
1925年
素材/技法
キャンバスに油彩
制作場所
スペイン