四季花鳥図屏風

雪舟

作品解説
雪舟筆の花鳥図屏風絵群は大半が弟子の作とされていますが、この「四季花鳥図」はその中にあって唯一、雪舟自筆とみなされている作品です。松の巨木と梅の巨木によって画面全体が支えられ、その周囲に四季の草花や禽鳥類が配された花鳥図ですが、異様な屈折をみせる樹木と鳥たちのアクの強い描写により、画面には独特の緊張感や重苦しさがもたらされています。手本にされた中国・明代の頃の花鳥図の影響と推測されます。証明に至ってはいませんが、1483年に石見の領主益田兼堯の孫、宗兼の襲禄祝いに制作されたものと伝えられ、現在は京都国立博物館の所蔵となっています。
制作年
室町時代
素材/技法
一双 絹本著色
制作場所
日本
所蔵美術館
ジャンル