松に孔雀図襖
Peacock view to pine
曾我蕭白
作品解説
京都生まれの曾我蕭白は、伊勢地方を何度も遊歴しており、旧永島家襖絵などの作品を生み出してきました。また、蕭白はたび付きで、出雲や九州、そして播磨なども旅しています。『松に孔雀図襖』はそんな播磨で完成させた襖絵。老松と二羽の孔雀が描かれています。もとは「許由巣父図襖」と表裏を成していました。地名に高砂市近郊の名があることから、高砂滞在中に描かれた作品とされています。墨の使い分けがさすがで、勢いよく枝を伸ばす老松は濃墨、ゆったりとした羽を持つ孔雀は淡い墨で描かれています。この濃淡で質感を表しているんですね。
制作年
不明
素材/技法
紙本墨画
制作場所
高砂