芥子図屏風

Poppies

俵屋宗達

作品解説
『芥子図屏風』は俵屋宗達によって描かれた芥子(ケシ)を描いた8曲1双からなる図屏風です。画面左下には「伊年」の印が捺されているのですが、これは宗達を始祖とする俵屋派のブランドマークにあたります。そのため宗達以外にも「伊年」印が確認されるものがあります。俵屋宗達は知名度の高さと後世への影響の大きさに比べ、本人についての詳しい資料は見つかっておらず現在も不明な点が多いままです。例えば作品を製作した詳しい年月日などはわかりません。京都で「俵屋」という当時絵屋と呼ばれた絵画工房を率い、扇絵を中心とした屏風絵や料紙の下絵などを大規模に製作したことはわかっています。『芥子図屏風』は金箔の下地に芥子(ケシ)がバランスよく並び、安定した構図の作品になっています。
制作年
17世紀
素材/技法
紙本金地着色
制作場所
日本
所蔵美術館
ジャンル