白象図

White elephant

俵屋宗達

作品解説
『白象図』は京都養源院にある杉戸に俵屋宗達によって描かれた二枚一組の象の作品です。敵に襲い掛かろうとしているような形相の象、その象を見下ろす鋭い目つきの象が描かれています。白象は仏教を守護する聖なる生き物としてみなされており、唐獅子とセットで描かれることが多くありました。俵屋宗達といえば金箔の貼りめぐらされた屏風図や豪華で装飾的な作品をイメージしますが、このような単色で迫力ある作品も残しました。京都で「俵屋」という当時絵屋と呼ばれた絵画工房を率いていた宗達は屏風絵や水墨画、料紙の下絵にとどまらずさまざまな作風で工芸品や美術品を残しています。
制作年
17世紀
素材/技法
杉戸着色
制作場所
日本
所蔵美術館
    京都養源院
ジャンル