桜図屏風

Court Ladies among cherry trees (left); Cherry blossoms, a high fence and retainers (right)

俵屋宗達

作品解説
『桜図屏風』は六曲一双の俵屋宗達によって描かれた図屏風です。貴族の女性達が満開の桜の庭を散策する様子が左隻の左側に描かれ、右隻では従者達が高い柴垣のかたわらにいる様子が描かれています。どの人物も画面中央には描かれず、金箔の下地が目を引きます。このアンバランスな構図も、左隻と右隻を並べると調和し、美しい構図となります。俵屋宗達により17世紀に確立された極簡素化された構成のスタイルを受け継ぐ作品です。江戸時代に花見の風習が庶民に広まりましたが、この作品も江戸時代の桜の花見の様子を描いています。この作品はアメリカ・ワシントンD.C.にあるフリーア美術館で見ることができます。
制作年
17世紀
素材/技法
紙本金地着色
制作場所
日本
所蔵美術館
ジャンル