黒船屋

Kurofune ya

竹久夢二

作品解説
大正時代を代表する画家といえば、竹下夢二。その代表作とも言えるのが、この「黒船屋」です。構図はエコール・ド・パリの画家ヴァン・ドンゲンの「黒猫を抱ける女」を参考にしたといわれ、そのモデルは夢二と恋仲だった彦乃か、あるいはお葉か、今でもわかっていません。彦乃は日本橋の紙問屋の娘。女子美術学校の学生で、夢二のファンでした。二人は同棲しますが、結核になってしまい、御茶ノ水順天堂医院に入院したものの、そのままなくなってしまいます。この彦乃は、夢二最愛の人だったといわれ、「彦乃日記」という本を残しています。お葉は、東京美術学校でモデルをしていました。そのうち、夢二と恋仲になり、同棲。二人の間には子供ができますが、溶接してしまいます。その後お葉は自殺を図りますが、一命を取り留め、後には医師と結婚をしました。さて、このどちらが「黒船屋」のモデルなのか、あなたはどう思いますか?
制作年
1919年
素材/技法
キャンバスに油彩
制作場所
東京
所蔵美術館
    竹久夢二伊香保記念館
ジャンル