班猫

Mottled cat

竹内栖鳳

作品解説
栖鳳の絵の中でも最も有名なものといってもいいのではないでしょうか。モデルとなった猫は彼が沼津に滞在していた時に見つけた、近所の八百屋の愛猫だったそうです。そこから中国南宋時代の徽宗皇帝が描かせた猫を思い浮かべるのが、さすが画家ですね。どうしてもこの猫を描きたくなった栖鳳は、八百屋さんと交渉して、猫を譲り受け、京都に連れて帰ったそうです。そこまでして完成したのがこのさくひんなのですね。通常、「まだら」という漢字は「斑」ですが、栖鳳自身が「班」字を用いたといわれています。
制作年
1924年
素材/技法
絹本着色
制作場所
京都
所蔵美術館
ジャンル