しぐるる池
Pond in a Shower
竹内栖鳳
作品解説
『しぐるる池』は栖鳳最晩年の一作です。発表は1937年12月というべき作品に開かれた三越日本画総合展。描かれているのは、冷たいしぐれに打たれる枯れ蓮の茎の上にとまっている2羽の四十雀です。栖鳳の息子である逸が記した「晩年の栖鳳」では、栖鳳は80歳を超えて、世間やしがらみといったものから離れ、思うままに筆を振るいたかったのだと言っています。あなたなら、その境地に達した時、どんなものを描くでしょうか。
制作年
1941年
素材/技法
絹本着色
制作場所
京都