わが永遠の魂
草間彌生
作品解説
「わが永遠の魂」は、草間彌生が2009年から取り組んでいる大型の絵画シリーズで、その数は現在500点を越えるものとなっています。初期にはF100号(162×130.3cm)やS100号(162×162cm)のサイズも見られましたが、現在ではS120号(194×194cm)に統一。その正方形のキャンバスにアクリル絵具で色彩豊かに彩られた画面には、具象から抽象まで様々なモチーフが丁寧に描き込まれています。「いまわしい戦争のあとでは幸福で心が一杯になるばかり」(2010年)、「しのびがたい愛の行方」(2014年)など詩的なタイトルがつけられた個々の作品からは、生命や愛、苦悩、青春をテーマにした強いメッセージが感じ取れます。草間の70年にわたるアーティスト人生において、経験したことや成し遂げたことの集大成たる連作シリーズと言えるでしょう。
制作年
2009年-
素材/技法
キャンバスにアクリル絵具