心神
Divine Spirit
横山大観
作品解説
心神(しんしん)は大観が数多く描いている富士山の絵画ではとりわけ有名な作品で、この絵は大観が山種美術館の創設者である山崎種二に美術館創設のために描いたという逸話があります。実際、この作品は山種美術館の至宝となっています。心神とは富士山の異称で、大観は雲海から神々しく姿を見せる富士山を上品且つ大胆に描いています。大観の描く富士は1500以上あると言われており、なぜ大観が数多くの富士山を描いたのかは知る由もありませんが、この作品の心神というタイトルから見ると、大観が日本という国に対するただならぬ思いがあることだけは理解できます。
制作年
1952年
素材/技法
絹本墨画淡彩
制作場所
東京