喜撰山

Mt. Kisen

横山大観

作品解説
喜撰山(きせんやま)は喜撰法師の歌「わが庵は 都のたつみ しかぞすむ よをうぢ山と 人はいふなり」で知られる京都宇治の喜撰山を描いた作品で、一枚の紙を薄く二枚に剥ぐ「あいはぎ」や三枚に分ける「三枚合わせ」の技法を応用しており、裏に金箔を貼った紙を薄く剥いだ「金箋紙」を用いた最初の作品と推定されています。画面の山々の地肌に潜む淡い金色は、宇治独特の土色を表現しているように思われます。また、画面全体の色彩と素材のバランスが見事に調和されているのもこの作品の特徴で、大観の新しいものへの探求心が感じられます。
制作年
1919年
素材/技法
紙本彩色
制作場所
東京
所蔵美術館
ジャンル