燕山の巻

Yanshan Scroll

横山大観

作品解説
燕山の巻(えんざんのまき)は大観が明治43年の中国旅行をきっかけに制作された長大な水墨絵巻で、楚水の巻と同時期に制作しており、どちらも作風は雪舟の『山水長巻』を意識して描かれているのが特徴です。雪舟との大きな違いは、大観は大胆な遠近法を用いており、西洋美術の要素も取り入れていることがうかがえます。画面では北京城壁、景山宮、万里の長城などの風景と庶民の風俗が描かれています。
制作年
1910年
素材/技法
紙本墨画
制作場所
東京
所蔵美術館
ジャンル