春朝
Spring Morning
横山大観
作品解説
春朝(しゅんちょう)は朝日と生命力にみなぎった満開の山桜が描かれた作品で、やがて散る桜の儚さと美しさ、また、そのことを知る日本人だからこそ感じ取れる生命がこの作品には存在しています。大観は、日本人の心とも呼べる富士山や桜を数多く繰り返し描きましたが、この春朝では、山桜と太陽を日本の象徴として描かれているように感じ取れます。また、金泥で薄く描かれた朝霧が春の朝の空気感を絶妙に作り出しています。
制作年
1939年
素材/技法
絹本彩色
制作場所
東京