ひまわりを描くゴッホ
Vincent van Gogh Painting Sunflowers
ポール・ゴーギャン
作品解説
「ひまわりを描くゴッホ」は、ゴーギャンがアルルに滞在してゴッホと共同生活を送っていたときに描いた作品です。ゴーギャンがゴッホ兄弟と親交があったのは有名な話ですが、この作品を見たゴッホが狂気にかられてカミソリでゴーギャンを脅し、その後、自分の耳を切り落としたというのもまた有名な話です。この作品はゴーギャンが「説教あとの風景」を描いた後に制作したもので、目に見える色ではなく心に浮かぶ色で作品を描くという、ゴーギャンの新しいスタイルで描かれています。この絵を見たとき、ゴッホは自分の中の狂気が描かれていると感じてまさしく狂気の行動に出ましたが、ゴーギャン自身がこの作品でゴッホをどう表現しようとしたのかは不明です。事件のあと、ゴーギャンはゴッホとの交友を断っており、ますます南国へのあこがれを募らせるようになりました。
制作年
1888年
素材/技法
キャンバスに油彩
制作場所
フランス・アルル