我が子を喰らうサトゥルヌス

Saturno devorando a un hijo

ピーテル・パウル・ルーベンス

作品解説
『我が子を喰らうサトゥルヌス』は 1635年から1638年頃にピーテル・パウル・ルーベンスによって描かれた作品です。天空神ウラノスと大地の女神ガイアの間に生まれた巨人族のサトゥルヌスが、我が子によって王座から追放されるとの予言を受け、次々と生まれてくる息子達を喰らう場面を描いています。画家フランシスコ・デ・ゴヤも後世にルーベンスの影響を受け、『我が子を喰らうサトゥルヌス』を描いています。父サトゥルヌスによって喰らわれる子供の表情、我が子を喰らうサトゥルヌスの表情は緊張感があり、見る者を釘付けにする劇的な作品になっています。主神ユピテルもサトゥルヌスの息子でしたが、妻である母レアがユピテルの変わりに石を布に包んで差し出したためにユピテルは生還したとされています。
制作年
1635-1638年頃
素材/技法
油彩、キャンバス
制作場所
アントワープ
所蔵美術館
ジャンル