80枚の20ドル札、表と裏

Eighty Two-Dollar Bills, Front and Rear

アンディ・ウォーホル

作品解説
『80枚の20ドル札、表と裏』はアンディウォーホルの残したシルクスクリーン作品の一つです。ウォーホルのポップアーティストとしての初期の作品であり、この後も彼はドル紙幣を扱った作品を残していきます。タイトル通り80枚の20ドル札を表と裏に分けて撮影し、印刷しただけのものを作品としています。アンディウォーホルのこうした作品は60年代にポップアートという新たなジャンルを作り、美術の世界に新しい風を吹き込みました。アメリカの大衆的で誰もが好むモチーフをタイムリーに発表する、それが彼の手法でした。同じ作品を何度も描き、大量生産することに芸術的価値はないとされていた時代に、ウォーホルがこれらを芸術に押し上げ、ポップアートを確立したのです。
制作年
1962年
素材/技法
シルクスクリーン
制作場所
ニューヨーク